エンディングノートの内容とは・・・
ご自身が万一の時のために、残されるご家族に『伝えたい思い』や『してほしいお願い』などを記したもの、それが『エンディングノート』です。
エンディングノートの役割をご本人様は意識せずに使用されることと思いますが、ご家族の方々はエンディングノートに救われることがあり、大変重要な枠割を担っています。
たとえば、誰もが生命保険には加入しているとは思いますが、ご家族がその生命保険をすべてご存じでしょうか。
以外にも知らない、またはあるのは知っているけれど細かくはわからないと言うご家庭がいらっしゃいます。
せっかく加入していてもわからない為に保険金請求できなかった。あるいは、加入していることも分からずに保険請求されないケースが結構あるようです。
生命保険の請求の時効は通常3年です。3年以内に保険金請求されないと無効となってしまいますので気を付けてほしいですね。(時効を過ぎても請求されれば払っていますと言っていた保険会社さんもいました。)
また、葬儀屋さんの話で、葬儀の時に喪主さんと故人の兄弟の方たちとの間で、「兄さんにはこの位の葬儀にはしてやらないとだめだよ」などと勝手に話をする御兄弟がいらっしゃる様で、「もめる場面に直面することがよくありますよ」と言っていました。
そんな時に、葬儀屋さんとしては「エンディングノートあれば、エンディングノートを見せて、葬儀屋さんが仲介に入って葬儀をスムーズに持っていくことが出来るから助かるね」・・・葬儀屋さんならではの言葉です。
では、エンディングノートってどんな内容になっているかと言うと、 具体的には以下の内容が一般的なようです。
- 自分史
- 知人・友人関係
- 大切な人へのメッセージ
- 病気の時の告知・延命の希望
- 臨終を迎えたい場所
- 献体の希望
- 介護の希望
- もしもの時に連絡してほしい人
- 資産情報
- 資産リスト
- 形見分けリスト
- 家計図
- 葬儀に関する希望
- 戒名について
- お墓・納骨について
上記の内容を良く見てみますと、1.の「自分史」は履歴書の延長で普段整理しておきたいもの、2.の「知人・友人関係」と8.の「もしもの時に連絡してほしい人」は改めて列挙するようなものではなく、日常生活の中の年賀状や暑中見舞いなどでの情報です。9.の「資産情報」の生命保険や株、銀行口座は普段から整理しておきたい情報で、10.の「資産リスト」や11.の「形見分けリスト」は持ち物として普段から整理しておき、最後に分類すべきものです。12.の「家計図」はA4サイズほどで整理がつくものではなく、エンディングノートとは切り分けが必要です。